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1775.4.18 夜明け前のアメリカ大陸

  • 執筆者の写真: 四々縦七
    四々縦七
  • 2022年1月3日
  • 読了時間: 1分

『1775年4月19日』に現代世界史が始まった。つまり、国民国家の夜明けを迎えた。夜明け前のアメリカ大陸は、どんな世界だったのだろうか?


まず、スペイン副王領ヌエバ・エスパーニャ、スペイン副王領ヌエバ・グラナダ、スペイン副王領ペルー、スペイン副王領リオ・デ・ラ・プラタが南北アメリカの大半を占めていた。そして、北アメリカの大西洋岸にイギリス植民地(カナダ・アメリカ)が、南アメリカの大西洋岸にポルトガル植民地ブラジルがあった。


他には、フランス王国(ブルボン家)がエスパニョーラ島西部の植民地サン=ドマングでサトウキビ農園を営み、毛皮を求めるロシア帝国(ロマノフ家)が北アメリカのアラスカに到達しているという感じだった。


岡田英弘氏が指摘するように、「アメリカ独立以前の世界には、政治形態としては君主制と、ヴェネツィアやフィレンツェのような自治都市しかなかった。【中略】君主制の時代には、国民というものはまだなかったし、国境というものもまだなかった。自治都市に至っては、少数の貴族の合議制であって、やはり国民全部の意思の表現ではなかった。」わけだが、アメリカ大陸にはそもそも1つも国がなかったのだ。

参照文献:岡田英弘「歴史とはなにか」文春新書

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