1814.1.14 NBW スウェーデン王国🇸🇪#009 ノルウェー獲得とフィンランド喪失
- 四々縦七
- 2022年5月9日
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1809年9月17日にスウェーデンはフィンランド全土とオーランド諸島をロシアに割譲していた(フレデリクスハムンの和約(第二次ロシア・スウェーデン戦争(1808年2月〜1809年9月17日)の講和条約))。しかし1807年からフランスと同盟していたデンマーク=ノルウェーに対し、1813年12月にスウェーデン軍がユトレヒト半島のホルシュタインに侵攻して、1814年1月14日にスウェーデン領ポメラニアと交換でノルウェーを獲得した(キール条約)。
ヨーロッパの北の端に位置したスウェーデンの場合は、一時的にフランスと協調していたロシアに敗戦し、フランスが劣勢となったタイミングでフランスの同盟国デンマーク=ノルウェーに勝利したわけだ。つまり、フランスに敗戦することで『国民国家は戦争に強い』ことを直接的に刻みつけられたというより、仏英露主導で行われた国民国家のサバイバル・ゲームに巻き込まれたものの致命傷は負わずに生き残ったという感じである。
ともかく、ナポレオン戦争(NBW、1799年11月9日〜1815年11月20日)の間に、スウェーデンはフィンランドとポメラニアを失い、ノルウェーを獲得したわけである。バルト海の制海権を失う形で弱体化しながらも、デンマークに対する優位は確立して、スウェーデン=ノルウェー連合王国という形でウィーン体制を迎えることになった。

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